蔵王・樹氷~ライトアップされた樹氷を撮る~ 記録:山口 写真:山口、岩橋(宏) 記録メニューに戻る (2月20日:水曜日:曇り)

 6時半起床。曇り。7時45分朝食。上の方にはガスが巻いて期待はできなかったが、8時40分にヒュッテを出て山頂に向かう。団体観光客もいて多少時間が掛かったが9時30分山頂駅に到着。折角来たのだからと先生の先導で樹氷原を樹氷高原まで下ることにする。昨日以上に真っ白な世界で、樹氷がなければホワイトアウトになりかねない状況になっていた。少し歩いてはカメラを向け、また歩いてはシャッターを切るが、樹氷の輪郭さえはっきりしない状況なのですぐに諦めがつく。あとは樹氷に触れたり、膝まで雪に埋もれたりしながらの下降だ。ルートの目安は左がロープウェイ、右がサンゲ坂。その間であれば迷う心配がないのだが、ロープウェイはガスで見えないし、左の方が傾斜がきついので、どうしても右のザンゲ坂の方向に寄ってしまう。間もなくザンゲ坂のコースに出てしまったが、スキーヤーやボーダーが飛び込んでくる危険があるので、できるだけコースに出ないようにルートを取る。もはや撮影行ではなく雪中行軍の様相だ。それでもロープウェイと交差する手前からはコースを歩く羽目になってしまった。危険を避けて左端を一列になって歩くが、この辺りから傾斜が緩くなるのと天候が悪く滑る人も少ないので問題はなかった。やがてコースの分岐と広いゲレンデの入口が交わる分かりにくいところへ出たが、コースパトロールの指示に従ってユートピアゲレンデを経由して樹氷高原駅に辿り着いた。12時10分になっていたのでここで昼食。スキー客用のレストランでカレーやラーメンなど思い思いに注文して1時間の休憩を取る。
 13時10分、一旦下山することになったが、ロープウェイまでの僅かな距離の間に、樹々のシルエットと纏わり着く綿帽子の光景が写真になりそうなので、一斉にシャッターを切り出した。この日はほとんど撮っていなかったので、その反動がでたのかもしれない。40分ぐらい費やしたであろうか、ヒュッテに戻ったのは14時20分になっていた。15時~16時30分、各自が持ち寄った2Lと昨日来の西田さんのデジカメ作品の講評会。17時、ライトアップの樹氷に対して再チャレンジに山頂まで出掛ける。気温はマイナス7度と昨日より3度ほど高かったが、15m~20m/秒ぐらいの強烈な風が吹きぬけ、降り出した雪が礫のように顔面に当たって前が向けない。雪がこんなに痛いのかと再認識の一時だった。それでもやってきた全員が奮起して約1時間、悪戦苦闘しながら撮影にチャレンジした。18時半を過ぎ、作品の出来はともかく、何となく達成感も得て下山。19時半からの夕食は大いに盛り上がって、時間の経つのを忘れるような有様だった。
(2月21日:木曜日:降雪)

 6時30分起床。本降りの雪。とても撮影にでられるような天候ではなかった。天気予報では午後から晴れと言っているが、山の天気は期待できない。7時45分の朝食後、残りの講評会を行った後帰ることに決定。14時の新幹線を目安に山形で昼食時間を取ることにして、余裕を見て11時半にタクシーを呼ぶ。帰り仕度を整え、9時から10時45分まで講評会。午後と明朝の晴天を期待して居残る大谷、高橋両名を残して11時25分に来たとき同様、先生の車とタクシーで帰途に就く。その後は計算以上に順調に経過し、予定を1時間早めて13時5分のつばさに乗車。晴天の関東に戻ってきた。蔵王らしい天候と悪天ながら樹氷を堪能した撮影会だった。

開催日時:2008年2月19日(火)~21日(木)

 蔵王・地蔵岳の樹氷がライトアップされ、ロープウェイも21時まで運行されるようになったので、樹氷の夕景とライトアップされた光景が撮れるという期待に胸を膨らませての計画だった。結果は樹氷の基となる北西風吹き荒ぶ荒天続きで作品作りは難渋。この時期の蔵王の天候に納得しての帰宅だった。

参加者:大越、大谷、梶原、唐妻、渋谷、髙橋、西田、松本、宮嶋、持田、森田、山口、横坂、ゲスト1名
    岩橋崇至先生、岩橋(宏)

行程 :山形駅集合→蔵王・山麓ヒュッテ→樹氷高原駅周辺→地蔵山頂駅周辺→山麓ヒュッテ(泊)
   →地蔵山頂駅~樹氷高原駅→山麓ヒュッテ→地蔵山頂駅→山麓ヒュッテ(泊)
   →山形駅(解散)

(2月19日:火曜日:晴れ後曇り)

 車で入る髙橋さんと新潟から直接入る松本さんを除く全員が東京発9時24分、大宮発9時48分の山形新幹線つばさ109号に乗車。平日にしては乗客が多く、大宮から既に立席がでる状況だったが、メンバー全員が座席を確保できてやれやれの出発。快晴の関東平野を一望しながらあっという間に福島を過ぎ、奥羽本線に入るとたちまち周囲は雪景色に一変する。米沢辺りは1mを越す積雪が陽光に煌いて眩いばかりの光景だ。遠い東北の山中のイメージのある山形だったが、新幹線でわずか2時間半、11時54分の定刻に山形駅に到着。駅の周囲で昼食を取り、12時30分、先生の車と手配してあったジャンボタクシーに分乗して山麓ヒュッテに向かう。この頃から天候は曇り、蔵王の頂きは雲に隠れていた。13時10分山麓ヒュッテ着。蔵王山頂へのロープウェイ乗り場のまん前で地の利は最高の所だ。
 一休み後、15時にヒュッテを出て、ロープウェイに乗車。中間の樹氷高原駅に着いた時には残念ながら既にガスの中。上はもっと濃いガスが予測されたのでひとまずこの周辺で撮影。まだここには樹氷は無く、ブナなどの梢に被る雪景色が対象だ。純白の雪面に白色のガス、その梢に乗る雪も真っ白で、僅かに幹や枝がシルエット状に浮き出ているだけだ。輪郭がはっきりしないし色も無い世界の撮影は難しい。30分ほどで切り上げて再びロープウェイに乗って蔵王山頂駅まで上がる。当然のようにガスの中だ。駅を出ても樹氷は見えてこないが、ともかく樹氷原に入ってみることにして出発。スキーのザンゲ坂コースを少し下ったところから樹氷原に入る。ガスに覆われて僅かしか見えなかった樹氷だったが、樹氷原に入ってみるとこれが凄い。歩く隙間も無いと言っても過言ではないほどに樹氷だらけだ。その間を縫うように撮影対象を探すが、樹氷と背景の輪郭が判別できないほどのガスなので如何ともし難い。無駄を承知で何カットかシャッターを切るが成算のあるはずがない。そのうち風に雲が流れて一瞬ながら青空が覗いた。僅か5分ほどの間にチラチラと覗いただけだったが、これが今回の全てだった。運良く良い被写体の近くにいた人だけが樹氷を表現できたかもしれない。これも一瞬、蔵王山の一面に広がる樹氷原が見えたが、眼前にロープウェイの索道があってどうにもならない。もう一度チャンスがくるかどうかは不明ながら山頂の方向へ移ってみることにする。こういう時の先生の行動は眞に早い。後続がもたもたしているうちに山頂駅付近で見失ってしまった。うろうろしていると山頂駅の屋上から声が掛かって皆安堵。急ぎ屋上へ上がってみるが、寒風吹き荒ぶ中、待てどくらせどガスは切れない。とうとう日没の時間になってしまい断念。ライトアップまでの時間を山頂駅のレストハウスで暖かい飲物で暖を取る。
 18時、相変わらずガスが濃い中、ライトアップされた樹氷を撮りに出るが気温マイナス10度、風も強くかなり寒い。ガスのうえライトもあまり強くないのでごく手前の樹氷しか浮き上がってこない。些か拍子抜けだが、折角の機会だし何とか物にしたいと皆頑張るがじっくり撮るにはいかにも寒い。たちまち手先が冷たさを越えて痛くなってくる。その上、観光客がやってきてはキャアキャア言いながら動き回るのでまことに厄介だ。範囲が狭いので30~40分ほどで十分に撮影できる。もっとも、寒くてもういいや、と言うのが本音だ。カメラもすっかり冷えてしまって、気がつくとレンズにしっかり霧氷が付いていた。それにしても、観光客の中にはミニスカートにハイヒールといういでたちがいるから驚きだ。若いとは言え見ているだけで鳥肌が立ってしまう。18時40分、撮影を切り上げて下山。19時過ぎにヒュッテに戻って遅めの夕食。食後は濡れたカメラをはじめ諸道具を明日に備えて乾燥させるのに忙しい。21時30分就寝。