春の八千穂高原 撮影記録
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記録、写真:山口
開催日時:2007年6月12日(火)~13日(水)
遅い春の八千穂高原にクリンソウやベニバナイチヤクソウを求めて今年初めての自然塾撮影会を実施。スケジュールが直前に変わったために調整の取れない会員が多く、参加者はわずか4名と寂しかったが充実した撮影会であった。
参加者 :石原、大越、横坂、山口 岩橋先生
行程 :茅野→八千穂高原→麦草峠~白駒荘(泊)
~白駒池撮影~ニュウ~白駒荘~麦草峠:解散
6月12日(火) : 晴れ
マイカーで参加する横坂さんを除く3人は予定通り10時過ぎ茅野駅に到着。ところが、そこで落ち合う筈の先生がいない。うろうろするうちに先生から急用ができて家を出たばかりなので先に行けとの連絡が入ってきた。ハップニングの出発だったが、10時半にタクシーに乗って目指す八千穂自然園に向かうことにした。11時40分、ようやく八千穂自然園に着き、待ちくたびれた横坂さんとも合流し、ともかく各自用意してきた昼飯で一息入れる。
12時10分、入園料200円を払って入園。予想外に訪れる客も多く、時間帯によってはカメラマンもかなり来ているようだった。園内はかなり広く自然のままの樹林帯にいろいろな花が咲いていた。特にベニバナイチヤクソウが真っ盛りで、木漏れ日を受けてピンクに染まる可憐な姿に早速カメラを向ける。有り余るほど咲いているが、小さい花だけに路から近く、かつ見映えのする株を見つけるのが厄介だ。背景の処理にも気を使うし、その上カメラ目線が低いので撮影には苦労する。
ツマトリソウやシロバナヘビイチゴなどの白い小さな花も目立たないが結構多い。園の奥の方、滝のある沢を渡って更に進むとクリンソウの群落が現れる。湿地状のところに真っ赤に咲く姿は鮮やかだ。存分に広げた花びらの頂には次の蕾がたっぷりと待ち受けていて花期の長さをうかがわせる。そうこうしているうちに2時間が経過し、そろそろ到着するであろう先生に合流するため一旦入口まで戻ってみる。14時15分、ようやく先生と合流。再び園内に入り、じっくりクリンソウの撮影にかかる。15時を過ぎると園内の人の姿もめっきり減り、まるで我々5人だけの世界だ。
16時、撮影終了。車で麦草峠へ上がり、駐車場に車を置いて白駒荘へ向かう。16時45分白駒荘着。部屋からの眺めは絶景、夕日に映えるシラカバの樹々が鏡のような白駒池に映る様を撮ったりしながら夕食までのゆったりとした時間を楽しむ。宿泊は10人ほどだった。18時半夕食。山菜の天ぷらなど山の幸溢れる食事の後、21時まで講評会で1日を終了
6月13日(水) : 晴れ
4時起床。5時半まで山荘前の湖畔から静かな朝の情景を撮影。6時朝食。食後山荘のサービスでコーヒーをご馳走になり休憩。
7時45分、不要な荷物を山荘に預けてニュウへ向かって出発。高見石への分岐を過ぎ、湖畔を反時計回りに1/4ほど行ってから右に緩やかな登りが始まる。北八ツ特有の苔むした岩と倒木の幽玄世界の始まりだ。アオモリトドマツの幼木が倒木や苔のわずかな隙間から顔を出して世代替わりの機会を待っているが、このうちいったい何本が大きくなれるのだろうか。徐々に高度を増すにつれて苔の量が多くなり撮影の意欲が湧いてくる。しっとりした苔の様子を撮るには木漏れ日が強すぎたが、光の途切れるのを待ってシャッターを切る。曇れば晴れろと言うし、光が強ければ曇れと言うしカメラマンは全く勝手な存在だ。ともかく、この時期この地域は、ほとんど人の姿も無く、撮影環境としては申し分なかったが、苔が育ってしっとり濡れた晩夏の雨上がりなどが最高かもしれない。
10時過ぎ、ニュウのピークまで行くことにして先へ進む。しばらく急登が続くが、稜線が樹間に見え隠れする辺りに来ると、力強い樹々の根張りが目につくようになる。今度は根を中心に撮影、苔の種類も下とは違って密度が濃い感じだ。30分ほど撮影した後、ニュウに登り、岩峰の先端で休憩。展望は360度、眼下に白駒池がひし形に見える。北に蓼科山からの北八ガ岳、正面には丸山や高見石、南に天狗岳から硫黄岳の稜線と申し分ないのだが、残念ながら空気が澱んでいてすっきりしなかった。それでも誰一人通過する人の無い岩頭で涼風を受けて休息するのは至福の時だ。20分ほど休憩して下山。13時前に白駒荘に戻ってきた。
白駒荘で昼食を取り、コーヒーを飲んで休息。14時ごろ山荘を後に麦草峠に出て、ここで解散。横坂さんは佐久方面へ、残る三人は先生の車で茅野まで送ってもらい、短いながらも充実の2日間を終わった。