雨とガスのコマクサ撮影
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記録:山口 写真:山口、岩橋(宏)
開催日時:2006年7月11日(火)~15日(土)
燕山荘主催の「コマクサを撮る」(7月11日~13日)とそれに続けて自然塾主催の「常念山脈」(7月13日~16日)を実施したが、異常な長梅雨に祟られコマクサを撮るために燕山荘に5日滞在という結果になった。自然塾からの参加は以下の通り。
参加者:石原、井出、大谷、奥井、唐妻、渋谷、西沢、西田、宮嶋、森田、山口、岩橋崇至先生、岩橋(宏)
行 程:中房温泉有明荘(前泊)
~合戦尾根~燕山荘~周辺撮影~燕山荘(泊)
~(終日雨)~燕山荘(泊)
~北燕岳~燕山荘(泊)
~北燕岳~燕山荘(泊)
~合戦尾根~有明荘~解散
(7月10日:月曜日:曇り)
16時前、穂高駅に前泊組9名が集合。先生と奥井さんの車に分乗して有明荘に向かう。既に到着していた2名と合流、先生と助手の宏倫氏を合わせて13名が明日の登山のメンバーだ。温泉に入り、夕食を取った後ミーティング。先生の挨拶と自然塾以外に3名参加しているので奥井さん差し入れのスイカを食べながら相互に自己紹介。21時ごろ就寝。
(7月11日:火曜日:曇り後時々雨)
7時朝食。8時前、2台の車で登山口まで送ってもらい8時丁度に登り始める。天候は曇り、気温は比較的低かったが湿気が強く蒸し暑い。第一ベンチまで32分、第二ベンチまで25分、各ベンチごとに10分から15分程度の休憩を取りながら順調に登る。合戦尾根は名うての急登だが、ベンチがほぼ30分毎にあるのでめりはりがついて登りやすい。
11時丁度、合戦小屋に着く。腹が減っては・・と蕎麦やカップ麺を注文する者、名物の波田のスイカで水分補給する者など思い思いに大休止。11時36分出発。合戦の頭で10分休憩して12時54分燕山荘に到着。休憩込みで5時間弱、熟年登山としてはまずまずのペースか。幸いにも直後に雨が降りはじめた。
汗を拭き、着替えを済ませて遅めの昼食。蕎麦、うどん、カレーなど山小屋定番のメニューだが、すきっ腹には何を食べても美味しい。雨空を見ながら15時まで休憩。15時、雨が止んだようなので、ガスが濃かったが小屋周辺での撮影に出る。対象はサンカヨウ、コイワカガミなどだが、今年は咲き出しが遅く時期としては最適だった。
16時半、撮影を終了して小屋へ戻ると間もなく石原さん、宮嶋さんが登ってきた。朝、家を出てきたとのことだったが、最年長の2人にも拘わらず至って元気だ。
夕日は望むべくも無く18時に夕食。小屋の食事は年々良くなるようだ。宿泊客も少なく、ゆったりできるのがありがたい。21時まで先生の部屋で懇談。
(7月12日:水曜日:終日雨)
5時半起床。外は雨。6時半に朝食を取るも撮影出来る状況になかった。しばらく待機したが諦めて8時から講評会。はじめに先生が前日に撮ったデジカメ映像を小屋の大画面に映して勉強。こういう時はデジカメの威力が大きい。参加者が苦労して撮った思いがあるうちに、先生の作画との違いが明示されるのはこの上ない勉強だ。わずかの撮影時間にすごい量の撮影をしていたのにも驚かされる。生徒のためにいろいろ例を作って頂き恐縮。その後各自が持参した写真の講評。12時までたっぷり4時間の勉強会になった。
午後も雨。15時ごろから数名が雨の中に撮影に出たが間もなく帰還。遅れて来て明日下る宮嶋さんだけが執念を見せて夕刻まで頑張っていたのは何時ものことだ。14時ごろから松本の中学生80名ほどが集団登山で登ってきた。雨の中で気の毒な登山だったろうが、登ってしまえば元気溌剌、先生たちの指導が良いのか、一昨年の中学校とは違って、なかなかしっかりした生徒たちだった。その後13日からの常念山脈に参加の西沢さんが登ってきた。雨の中ご苦労様でした。
18時半夕食。その後はいつもの懇親。その席で先生から提案があり、明日からの大天井から常念への縦走を保留し、燕岳に残って先ずコマクサの撮影を優先することとした。
(7月13日:木曜日:雨一時曇り)
5時半起床、また雨。朝食を取りしばらく休憩の後、8時ごろ燕岳だけの参加者、奥井、渋谷、森田他2名が下山。残って様子を見ていた宮嶋さんもあきらめて9時ごろ下山。残るは先生を含め10名。
10時ごろ雨が止んだ。下った人たちが雨を持っていってくれたかと喜んで撮影準備にかかる。北燕岳のコマクサがターゲットながら出掛けてみると風が強く、時折り雨も落ちてくる。先生の案内で風の来ない北燕の頂上を越えた北東斜面へ行く。ここには小規模ながらオオザクラを中心とした綺麗なお花畑があった。他ではほとんど見かけない貴重なオオザクラを傘をかざして撮影。シナノキンバイ、ショウジョウバカマなどもあってそれなりに撮影のしがいがある。一部雪渓も残っていて足元が滑りやすいのが難点だった。
戻って北燕岳西斜面のコマクサの撮影。光が弱いうえに風が強くて難しい。12時過ぎ、小屋へ戻って昼食。午後は再び雨。先生と西田、西沢両名の撮ったデジタル画像で勉強し、明日の再チャレンジに意欲を燃やす。夕食後再度先生からの提案で14日から大天井・常念に行くか(蝶ヶ岳までは無理)、撮れるまでここに居座るか、皆の意見を聴取。結果は常念行きを断念することとなった。
(7月14日:金曜日:雨のち曇り午後一時晴れ)
5時半起床、この朝も雨。朝食後しばらく待つが小雨模様のまま。9時、大谷、井出両名が下山。これで残りは先生を含め8名。その後雨が止み、空模様も明るくなってきた。いつものことながら誰かが下山すると天候が良くなる。昨日もその走りがあったが、この日は更に好転、どうやら撮影できそうな天気になってきた。10時、北燕岳に向かって出発。ガスと風は相変わらずだが、曇りながら時折りガスの切れ目から野口五郎岳の稜線も見え隠れする。広角レンズを使いコマクサを手前に岩峰や稜線をバックに構図を考えるが、保護用のロープの外からではなかなか良いアングルが取れない。這いつくばったり、丁度良いガスを待ったり、風の弱くなるのを待ったりと時間ばかりが過ぎていく。3時間弱頑張ってみたが腹も減ってきたので小屋へ戻る。14時になっていた。
遅い昼食を取りしばらく休憩の後再び撮影。15時から17時半、前日から3度目の北燕岳へ出掛ける。午前より更に良くなり、ガスが高くなり僅かながら薄日も差し込んできた。これで風が無ければ言うことなしだが、燕で風が無かった記憶はほとんど無い。カメラを構えて息を止めて風の弱くなるのを待つ。息を止めても風が治まるわけは無いのだが、ついつい気持ちがそうさせるのだ。ようやくコマクサの撮影にも飽き、岩峰などもカメラに収めて帰還。作品作りには期待薄だったがともかく撮るだけは撮ったとの満足感を得て16時から夕食。天気予報は翌日からも雨、食後の懇談で翌日下山することを決定。
(7月15日:土曜日:雨時々曇り)
5時半起床。やはり雨。6時に朝食を取った後早々に下山することにする。7時35分下山開始。雨は降ったり止んだり。なるべく薄着をしてその上にカッパを着る。途中、合戦小屋でお茶をご馳走になり30分ほど休憩。その後はひたすら下るだけ。途中2度の小休止を含め10時35分には中房温泉に降り着いた。実動2時間15分ぐらいで下ったようだ。それにしてもこの日登って来た人数の多かったこと。3連休の初日とあれば当然だが、目検討ながら300人位は登ったのではないだろうか。すれ違いで路を譲ったら最後、いつまでも待たされる羽目になる。雨模様の中をよくもこれだけ登ってくるものだ。途中で磯貝氏のグループとすれ違ったが「雨の5日間でした」との挨拶に「これから雨の3日間だよ」と言って登って行った。雨と混雑、下ってきて正解だったようだ。
有明荘まで下り、ゆっくり温泉に入り5日間の汗を流して気分もすっきり。12時過ぎ、先生の車で行きつけの有明神社前のくるま屋へ行き、美味しい蕎麦を食べ全てのスケジュールを終了。その後穂高駅まで送って頂き、長野方面、名古屋方面、東京方面へと分かれてそれぞれ家路に向かった。雨に祟られた撮影会だったが、梅雨の最中であればこれも致し方なし。