記録メニューに戻る 記録メニューに戻る 記録:山口、高橋 写真:山口、岩橋宏 盛夏の表銀座 北アルプスのパノラマを撮る

8月4日 水曜日 晴れ

 前泊組8名が三々五々有明荘に集合。岩橋(宏)君も到着して18時から夕食。明日からの長期戦に備えて温泉に浸かり鋭気を養う。明日は早朝涼しいうちに出発しようと、朝食を弁当にしてもらう。
8月5日 木曜日 曇り時々晴れ

 5時半下島さんも到着して同行予定の10名が揃い、前夜頼んでおいた朝食弁当をロビーで食べて6時過ぎに有明荘を出発。登山口まではヒロ君の車で送ってもらい準備体操の後、6時48分に登行開始。岩橋先生は来春発行予定の燕岳写真集の撮影で既に燕山荘に滞在中。いつもペースを作ってくれる先生がいないので山口を先頭にゆっくりゆっくり登り始める。途中撮影するところもないので各ベンチごとに休憩を入れながら登行。第一ベンチ7時32分(10分休憩)、第二ベンチ8時10分(12分休憩)、第三ベンチ8時58分(12分休憩)、富士見ベンチ9時46分(12分休憩)と順調に登って10時30分丁度に合戦小屋に到着。喜寿を越えたメンバーが3人いるにしては極めて良いペースと言えるだろう。
 合戦小屋には松本さんが先に到着していて合流。すっかり有名になったスイカ、汗を大量にかき、ほてった体にはこれが何とも美味しい。我々に限らず登ってきた人の殆どが買い求めて心身ともに乾きを癒す。少し早いが昼食や行動食を各自取り始める。
 11時15分、荷を再整理して出発。11時36分合戦ノ頭に到着。曇りだがようやく展望が開けて気分が盛り上がる。休憩中に思いがけず岩橋先生が「随分早かったね、合戦小屋でスイカを食べながら待とうと思っていたのに」と言いながら下ってきた。これで明日登ってくる宮嶋さんを除いて全員集合だ。
 11時46分合戦ノ頭を出発。ここからはいつもの通り先生の先導。おほめの松で10分間撮影休憩、次いで冬路分岐点で6分休憩し、12時58分に燕山荘に到着。登山口からほぼ6時間、天候の具合もあってほとんど撮影しなかったことにもよるが、自然塾のペースとしては極めて早く登ったことになる
。 燕山荘の井村支配人や林さんなどから笑顔に迎えられて、早速指定の場所に荷を解く。13時15分から改めてラーメンやカレーで昼食。ケーキとコーヒーで済ます者もいたが、和やかにお互いの労をねぎらう。外は生憎のガス、このまま17時の夕食まで待機。
夕食後、17時25分から夕日を期待して小屋の前にカメラを持って待機したが、日没直後わずかに空が赤らんだだけで終わってしまった。結局この日は殆ど撮影なし。21時就寝。
開催日時:2010年8月4日~11日

会としては数年ぶり2回目の表銀座縦走。前泊・後泊を含め8日間の長期撮影行。天候は全体に雲が多く、撮影条件としては今一つだったが、10日午後まで雨にも遭わず快適登山の1週間だった。

参加者 :石原、大谷、加藤、下島、高橋、西田、松本、宮嶋、横坂、渡里、山口、岩橋崇至先生、岩橋(宏)

行 程 :  有明荘(前泊)
     ~中房登山口~合戦小屋~合戦ノ頭~燕山荘(泊)
     ~周辺撮影~燕山荘~北燕岳周辺~燕山荘(泊)
     ~周辺撮影~燕山荘~蛙岩~大下り~大天荘~周辺撮影~大天荘(泊)
     ~周辺撮影~大天荘~大天井ヒュッテ~びっくり平~~赤岩岳~ヒュッテ西岳(泊)
     ~水俣乗越~東鎌尾根~ヒュッテ大槍(泊)
     ~槍ヶ岳山頂~ヒュッテ大槍~天狗原分岐~槍沢ロッジ~横尾山荘(後泊)

8月10日 火曜日 晴れ後大雨

 3時50分起床。4時30分から撮影。朝焼けになるものの目の前に大きな槍ヶ岳がでーんと聳えるだけで、何とも味気ない。前穂高にガスが掛り東の空にはカナトコ雲が出る。
5時20分朝食。その後槍ヶ岳登頂組と周辺撮影組に分かれて行動。松本さんは朝食後下山。
登頂組は6人、ヒロ君をリーダーに6時20分、山頂へ向け稜線を歩き始める。途中、槍ヶ岳をバックに花が撮れないか目を凝らすが光線の具合がままならない。槍ヶ岳山荘に7時3分着。少し休憩し、7時11分山頂へ向かう。既体験組は先行して7時31分山頂に立ったが、初体験組はヒロ君がサポートしてゆっくり登って30分遅れて登頂。山頂で記念写真。宮嶋さんは山頂からこの後すぐに下山して行った。8時15分下山開始。槍ヶ岳山荘に8時35分着。10分休憩し、殺生ヒュッテ経由で9時35分にヒュッテ大槍着。
 10時10分ヒュッテを出発していよいよ下山。すぐにクルマユリ、シナノキンバイのお花畑があり撮影。11時15分~11時45分、坊主岩屋下で早目の昼食。これが良かった。ここで済ませなかったら食事タイムが取れなかったかもしれない。滝見岩で12時38分~12時50分まで休憩。更に13時23分~13時35分に休憩した後、雨が降り始め雨具を着ける。段々ひどくなり、槍沢ロッジまで休憩なし。ロッジでコーヒー料金を払って14時50分~15時25分までゆっくりと休憩。槍沢ロッジを歩きだすと雷が聞こえはじめたが、樹林帯なので安心して歩けた。雨で沢のようになった登山道を歩き一ノ俣に着く。16時5分~15分まで休憩。先生の話ではここから30分ほどで横尾山荘だと言っていたが、歩いても歩いても着かない。結局到着したのは17時20分。ザックの底に雨が浸み込んでいた。 自然塾の行動はここまでで解散。横尾山荘の宿泊はオプションでメンバー5人と先生、ヒロ君が宿泊。朝夕の撮影機会にはあまり恵まれなかったが、雨は最後だけというまずまずの撮影行だった。1週間という長丁場の撮影会、全員無事で終了したことが何よりだった。
8月9日 月曜日 曇り時々晴れ一時雨

 4時起床。相変わらずの状態で撮影意欲は湧かない。5時朝食。食後すぐに石原さんが下山。残りは6時45分の出発までの時間を撮影に充てるが満足なものはなし。7時45分、今回の一番の難所に向けて出発。始めのうちは樹林帯で何の問題もないが、やがて切り立った岩壁状のトラバースになる。槍ヶ岳や北穂が雲間から時折顔をのぞかせるが、鎖や梯子もあって足元の注意が肝心だ。7時32分、最初の鞍部で46分まで休憩。次の鞍部で後ろを振り返ると、今下って来たルート上に彩雲が出ていた。
 8時20分水俣乗越。ここが穂高への最低鞍部であり、槍沢大曲へのエスケープルートの分岐点だ。加藤さんと山口がここで上高地へ下山。20分の休憩の後、本体はヒュッテ大槍に向かう厳しい登りに挑戦だ。(ここまでの記録山口、以降高橋)
9時~9時11分、9時36分~46分、10時15分~25分、10時45分~11時と4回の休憩を取りながら梯子あり、鎖ありのスリル満点のルートを慎重に登る。11時25分ヒュッテ大槍に到着して今回一番の危険な縦走を終了した。
 ヒュッテで昼食を済ませ13時から撮影に出る。小屋周辺、殺生小屋への路などで撮影。途中で小雨が降り始めたので大降りにならないうちにと小屋に戻る。雨はすぐに止んだが再び出る気力もなく15時10分撮影終了。夕食後夕景の撮影に出る。新月で星空の撮影ができそうだと期待して三脚をセットしたが、ガスが濃くなり諦める。
8月8日 日曜日 晴れ後曇り

 4時起床。4時20分、山頂へ出発。東の空が明けて、ようやく全貌が見渡せる朝が来た。初めて赤く染まった日の出を撮り、次いで焼けた槍ヶ岳、穂高連峰にカメラを向ける。幸運にも槍ヶ岳に虹が掛ったのを撮れた人もいたが、反対側にいた先生はじめ何人かは虹が出たことも知らずじまい。ほんのちょっとした位置の違いでチャンスに恵まれる人、恵まれない人、いろいろだ。
6時、小屋に戻って6時15分朝食。8時過ぎに出発とのことで、荷造りをした人から順に周辺の撮影に出るが、空は白濁、槍ヶ岳にもガスがまとわりつくすっきりしない状況になってしまった。8時17分、大天荘を西岳に向けて出発。
 大天井岳の南側、赤茶けた岩礫の路を斜めに下ること40分余り、9時丁度に大天井ヒュッテに到着。手前、切り通し岩からの巻き道合流点付近にもコマクサが沢山咲いていた。15分休憩の後喜作新道をびっくり平に向けて進む。東斜面の草樹林帯で花も多く各自それぞれに撮影しながら行くので時間が掛る。ミヤマホソツツジ、メタカラコウ、クモマニガナ、イワオトギリなどなど限がない。びっくり平に着いたのは早い人で10時前、最後は10時30分を回っていた。ここは眼前に北鎌尾根が広がる好展望地、ガスに巻かれて鋭い稜線が見え隠れしていた。後続を待つ間、時折陽光が差し込んでくると暑い。夏山の爽やかさがないのが今年の特徴のようだ。10時41分、全員が揃ったところで先へ進む。少し登って左に回り込むと北鎌尾根、東鎌尾根を従えた槍ヶ岳の全貌が現れ、眼下は水俣川上流の沢々が切れ込む深い谷。反対側には今来た大天井岳から常念岳への稜線も広がり好展望の稜線漫歩。これが西岳まで続く楽しいルートだ。惜しむらくは青空が無く写真的に今一つなのが残念。それでもついついシャッターを切ってしまう。11時過ぎ、槍ヶ岳をバックに全員の記念撮影の後、少し早いが昼食休憩とする。
 11時45分出発。一本路で危険個所もないので後は適宜撮影しながら行くこととする。状況から撮影主体は花々だ。山を背にしたトリカブト、ミヤマキンポウゲ、アカモノ、ミヤマコゴメグサなどが目に付いた。いつものことだが、花を撮りだすと時間はどんどん過ぎていく。西岳に着いたのは14時48分、大天荘から何と6時間半、コースタイムの2倍だが、これが我々の標準タイムだ。
 荷を下ろし受付を済まして一段落。槍ヶ岳も常念も全貌が見えている好展望地のヒュッテ西岳だが、白濁の空と湿った空気に撮影の意欲は湧かない。やることと言えば外のベンチに集まってビールの空き缶がどんどん溜まっていくだけだ。17時30分夕食。小さな小屋だが丁度1回で食べられる人数で、日曜日にしてはあまり混んではなかった。日没時も何も起こらずこの日を終了。早々と20時前に寝てしまった。
8月7日 土曜日 曇り後時々晴れ

 4時起床。4時半から1時間ほど小屋周辺で撮影を試みるが状況は今一つ。事前の天気予報では数日快晴だったはずだが、すっかり裏切られているようだ。
6時20分朝食。身支度を整え、赤沼社長、井村支配人などにも入ってもらって全員の記念撮影。7時50分、大天荘に向けて出発。気温は13℃、夏とはいえ少し気温が高い。
本来は稜線の楽しいパノラマルートだが、周囲の山々はガスを被ってすっきりしない。目に付くのは砂礫地に咲くコマクサ、以前に比べて格段に増えたような気がする。惜しむらくは盛りを過ぎて花に汚れが目立つことだ。8時16分、蛙岩付近で7分休憩し、8時58分に大下りノ頭で2度目の休憩。15分ほど休憩して下りはじめるとすぐに、地を這う太いカラマツに出合う。20分ほどここで撮影。展望は利かないがこの辺りから足元の花々の撮影に注意が向く。10時20分ごろからは尾根の東斜面で1時間ほど花々の撮影。タカネナデシコ、イワオトギリ、ヤマハハコ、ハクサンチドリ、テガタチドリなどなど。
 12時10分、展望の良い尾根で昼食。岩場にチシマギキョウが咲いていたので弁当を食べる人、撮影する人、それぞれ交代しながら30分ほど休憩。12時45分に出発し、13時25分に大天井岳巻き道への分岐に着く。ここを左にきつい登りが始まる。各自のペースで休憩を取ったり、花を撮ったりしながら14時10分から20分にかけて大天荘に到着。撮影しながらなので、一般登山者の2倍以上の時間が掛る。
着くなり先生から「条件が良いから15時に撮影に出るぞ」の声、榊支配人に暖かく迎えてもらったものの、くつろぐ暇もなく早速部屋で荷物を整理して撮影に備える。行き先は東天井岳に向いた尾根筋。幸い天空は晴、すっきりとはいかないまでも槍ヶ岳も出て撮影条件も良くなってきた。小屋から300mほど行って左に曲がり少し下った辺りにチシマギキョウ、オヤマソバ、コマクサなどが咲いている。槍ヶ岳を背景にこれらをどう入れ込むかがここでのテーマだ。低い位置からの撮影になるのでアングルファインダーやハーフNDなどがあると良い。高山とはいえ風もなく陽に照らされながら辛い姿勢で撮っていると真に暑い。17時15分まで頑張って小屋に戻る。
 17時30分、夕食。以前からこの小屋は魚と肉がチョイスできる珍しい小屋だが、我々13人が全員魚を選んだのにはびっくり。平均70歳のなせる所か。18時20分、夕焼けを撮りに出るもこの日も空振り。19時45分~21時懇談。
8月6日 金曜日 曇り

 4時半起床。朝焼けを撮りに出たが、丁度日の出の頃からガスが舞い始めて空振り。早い人は3時過ぎに星空を撮りに出て行ったが、これも満足な結果は得られなかった。
6時、一旦小屋に戻って、その後すぐに北燕岳のコマクサを撮りに出発。7時頃からの光線が良いので期待したが今一つで残念。弁当にしてもらった朝食を取りながら良くなるのを待つがなかなか期待通りにはなってくれない。8時30分ごろまでいたが良い絵は撮れなかった。次いで北燕岳の先のお花畑へ行ってみる。ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、ハクサンフウロ、タカネナデシコ、オオカサモチなど結構咲いているが、時期的に遅いために周りの葉が伸びて撮りにくい。10時15分再びコマクサに戻って、槍ヶ岳を背にした構図を狙ったが待ちぼうけ。10時45分、諦めて小屋に向けて戻る。11時30分燕山荘着。
 12時昼食。思い思いに燕山荘のメニュから選ぶが、所詮はラーメンかカレーがほとんどだ。その後ガスが切れることなく撮影は自由行動。夕方近くに少し明るくなったのでいそいそと出てみたがこれも期待外れ。17時45分、宮嶋さんが到着。これで全員集合。夕食は19時からだったが18時過ぎから懇親会の名のもとに飲み会が始まりそのまま夕食。