ヤマケイカルチャークラブ 「秋の涸沢」
10月6日(月)小雨のち曇り 上高地ビジターセンター13時の集合に合わせて出掛けたところ、松本さんとは沢渡からのシャトルバスで一緒になり、西田さんとも上高地バスターミナルの食堂でばったり。奇しくも自然塾の3人が揃って集合場所へ向かった。12時48分、ビジターセンターに着くと、先生も含めて既に皆さん集まっていた。13時、開講の挨拶の後、13時25分に横尾に向けて歩行開始となった。あいにく小雨が降っていたが今日は横尾泊まり、明日からの好天を期待して出発。 明神に着いたころから雨も上がり、10分の休憩中にカッパを脱いで身軽になる。徳沢では黄色に色づいたカツラの大木を休憩を兼ねて撮影。急ぐ必要のないのでゆっくり30分を費やす。横尾には16時35分の到着。既に日も傾き、曇天も重なって空気は冷たいし撮るものもない。風呂で汗を流して夕食を待つだけだ。 18時夕食。その後自己紹介などしながら親しく懇親。21時就寝。 毎年恒例になった岩橋先生が講師を勤めるアルパインツアーの写真セミナーに自然塾から3名が参加。ここ数年では最高の紅葉にすっかりうれしくなり、奇しくも3人ともそれぞれの思いを胸に1日滞在を延ばして堪能した。参加者:西田、松本、山口、他5名講 師:岩橋崇至先生、(ツアーリーダー)松下行 程:上高地ビジターセンター集合~明神~徳沢~横尾山荘(泊) ~本谷橋~涸沢カール~涸沢ロッジ~周辺撮影~涸沢ロッジ(泊) ~周辺撮影~涸沢ロッジ(泊) ~周辺撮影~自然塾3名離脱~(松本さんと山口)北穂高ルート~北穂高小屋(泊) (西田さんは涸沢にもう1泊) ~それぞれ別個に下山 記録メニューに戻る 記録、写真:山口 10月7日(火)晴れ時々曇り 4時半起床、5時朝食。朝焼けを期待して小屋の前に出てみたが、晴れてはいるものの光が弱く撮影には不向きだった。6時30分、ストレッチの後出発。屏風岩まで来ると、白く光る岩肌に真っ赤な紅葉が張り付いているのに目が奪われる。今まで屏風岩がこんなに紅葉したのは見たことがなかった。早速撮影タイムだ。薄日だが何とか絵になりそうなのでじっくり時間を掛けて角度を変えて撮影。コースタイム1時間のところを2時間15分、本谷橋での休憩に入ったのは8時45分だった。 15分休憩して9時出発。急登に汗が出てくるがカールが見えるまではひたすら登るだけだ。9時35分から15分休憩して補食。その後は随所で撮影しながらの登行だ。下部で目に付くのはダケカンバの黄色、屏風岩を過ぎた辺りは全山黄色のまだら模様でまことに美しい。カールに入り涸沢岳が見えてくると俄然真紅のナナカマドが目立ってくる。いずれも例年になく葉っぱの痛みがなくこれ以上ない化粧をしている。今年は台風が来なかった上、9月下旬から冷え込みがあったので好条件が揃ったようだ。 14時30分、十分に撮影を堪能して涸沢ヒュッテに到着。時間は早いがカールは既に影に入って撮影には不向きになってしまう。15時から早々に懇親会。18時に夕食を取り、20時30分就寝。 10月8日(水)晴れ午後曇り 4時半起床。残念ながら東の空に雲があってすっきりとした朝ではなかった。5時に朝食を取り、5時45分から7時30分まで各自ヒュッテの周辺で撮影するも、光が欲しい条件に変わりがなかった。 しばらく休憩の後8時からカールの下部へ出掛ける。太陽が高く上がるにつれて光の具合も良くなり、真紅のナナカマドと黄色のダケカンバの配色が鮮やかにカールを彩り始める。まさに錦繍の秋そのものだ。どこを向いても絵になる光景にシャッター音だけが徒に増えていく。あっという間に時間が過ぎ、11時過ぎようやく切り上げてヒュッテに戻る。 昼食後の撮影はカールの上部。12時10分にパノラマルートを登りながら撮影を開始するも、雲が掛かり始めて午前のようには輝きが出ない。それでも涸沢小屋からの合流点付近のナナカマドが素晴らしく、雲の合間から時折り顔を出す陽光を待って撮影に精を出す。秋の日は釣瓶落とし、14時を過ぎた頃から太陽は稜線の影に隠れて、カール全体の光がすっかり弱くなってしまう。14時30分撮影終了。涸沢小屋でコーヒーやらソフトクリームなど思い思いに買い求めて休憩の後ヒュッテに戻る。それなりに満足できる1日だった。 17時夕食。18時30分から各自持参の紙焼きで講評会。20時45分就寝。 10月9日(木)晴れ 4時45分起床。5時朝食。5時半から周辺撮影。今朝は条件もまずまず。ほとんどがヒュッテの裏の池の周辺で、涸沢岳の朝焼けを中心にカールの紅葉、池への映り込みなどを期待してスタンバイ。6時過ぎ、涸沢岳が赤く染まってくるとあちこちから一斉にシャッター音がはじけてくる。東に多少雲があるらしく、光が変化するので同じ構図でも何枚でも撮ってしまう。あっという間に1時間が過ぎ、存分に撮って7時ごろ帰り支度のためにヒュッテに戻る。写真セミナーとしては8時に下山開始の予定だったが、期せずして自然塾から参加の3名は目的地は違えど延泊することになったので、ここで記念撮影をして解散式となった。8時過ぎ、下山のメンバーを見送った後、西田さんはカールへ、松本さんは北穂高岳を目指し、山口も遅れて北穂へ向かった。 以降、山口の行動を簡単に記す。目的は夕方と明朝の槍ヶ岳を撮ることなので時間はたっぷりある。取り敢えず涸沢小屋で朝のコーヒータイムを取り、9時に登行開始。2ヶ所ほどナナカマドの紅葉を撮ったが、カールに比べて画作りが難しい。途中3回 計35分ほど休憩したが、梯子での渋滞もなく12時18分には山頂に着いてしまった。12時半、北穂高小屋のラーメンで昼食を取っているうちに、じっくり撮影していたようなので途中で追い抜いた松本さんも上がってきた。驚いたのは働いていた時代の部下が15時ごろ単独で登ってきたことだった。100人にも満たない山頂の小屋で知り合いに偶然会う機会などそうあるものではない。世の中には時々面白いことが起きるものだ。 あとはテラスでくつろぐだけ。カールの方向は見えていたが、残念ながら槍ヶ岳のなど北から西の方向にはガスが掛かって期待していた景観は望めなかった。夕焼け時も、寒い中でカメラを構えて待つこと1時間、結局何も出てくれなかった。槍ヶ岳が見えたのは17時半からの夕食も終わり、ほとんど暗くなってからだった。 小屋は2畳に3人、松本さんと一緒なのでお互い気兼ねなくゆっくり休むことができた。することもなく19時半、早々に就寝。