第9回上高地自然写真教室

 

記録:山口、写真:山口、岩橋宏

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開催日時:2010年6月3日(金)~5日(日)

 五千尺ロッジ主催の上高地撮影会、今年はコナシを撮るというサブタイトルだったが、春の寒さが影響して例年の5月と花の状態は同じ。目的のコナシはやっと蕾の先がふくらんできただけ。自然の現象に合わせるのは難しい。だが、善し悪しは表裏一体、天候に恵まれ快晴の3日間に清々しい上高地を満喫。

参加者:石原、大谷、諏訪、西田、松本、持田、森田易、山口、他4名

講 師:岩橋先生、 スタッフ:岩橋(宏)

行程 :五千尺ロッジ集合~太兵衛平~大正池~田代池~五千尺ロッジ(泊)
    ~河童橋~梓川左岸~明神~徳本峠路~嘉門次小屋~梓川右岸~五千尺ロッジ(泊)
    ~大正池~田代池~五千尺ロッジ~解散

6月5日(日) : 晴れ

 3時半起床。4時にロビーに集合して大正池に向けて出発。予報通り快晴、冷え込みもあって河童橋の上にはうっすらと霜も降りていた。大正池からの穂高連峰はこの時期にしてはすっきりと見えて絶好の撮影日和だ。とは言え夏至に近く太陽は最も南から昇るので穂高への差し込みは遅い。その間大正池への映り込みにカメラを向ける。幸い湖面は穏やかで幻想的な絵が撮れるが、刻々と変わる色合いに枚数だけが増えていく。やがて焼岳の山頂が輝きだすが、穂高には当たらない。やはりこの時期は穂高の輝きは撮れそうもない。その代り明神の右から差し込む陽光が丸山から割谷山にかけての山腹に当たり、それが湖面に映り込んでなかなか良い雰囲気を醸し出してくれた。そうこうしているうちにさすがに冷え込みがきつく軽めの羽毛服でも芯まで冷えてくる。湖面からはうっすらと霧が立ち昇り、うっかりするとレンズがしっとり濡れてしまう。
 7時前、大正池を切り上げてロッジへ向かうが、相変わらず撮影しながら帰るので着いたのは8時40分、9時までの朝食にやっと間に合う有様だ。朝食を9時15分に済ませ、玄関前で全員の記念撮影。案内では昼ごろまでとあったが、3日間快晴の中で十分に撮影を堪能したのでこれをもって写真教室を終了。各自荷物を整理して10時過ぎ三々五々帰路についた。
6月4日(土) : 晴れ

 早朝撮影はフリー。4時ごろから大半のメンバーが出掛けて行ったが、穂高側にガスが掛り陽光はほんの一瞬差し込んだだけ。7時の朝食には全員戻ってきていた。
 午前の撮影は徳沢か徳本峠路のニリンソウを撮りに行くことになる。例年5月にニリンソウを中心に撮影会をしてきたので、今年は6月にしてコナシを撮る計画であったが、結局今年もニリンソウになってしまった。8時半出発、幸いこの時間には青空が広がり快晴を約束してくれた。はじめは小梨平。ここのコナシは蕾が固く1週間後辺りが見ごろになりそうな気配だ。代わりにツマトリソウやエゾムラサキなどが足元を飾っている。
 ここから梓川左岸を撮影しながら明神を目指す。途中折々に花があり、エンレイソウ、ツバメオモト、サンカヨウ、シャクナゲなど、その都度撮りたくなるが花は時間が掛る。ようやく明神へ着いた時には10時40分を過ぎていた。ニリンソウを徳沢で撮るか、徳本峠路で撮るか決めていなかったが、既に時間を食っていたので、15分休憩の後徳本峠路へ向かことにする。11時20分、ニリンソウ群落地に着く。残念ながら少し盛りを過ぎたというか、群落の中に他の草々が伸びてすっきりしない。それでも何とかアングルを探し、光を待って挑戦する。明日がウェストン祭なので、何時になく徳本峠を越えてくるハイカーが多い。12時30分、ここを切り上げて明神経由嘉門次小屋へ向かう。このところ行く度に時間待ちが多くて食べ損ねているイワナ定食をと言うので、先行組が人数分注文しておくことになった。やはり30分~40分待ちだったが、本体が着いてから20分で在り付くことができた。
 ゆっくり休んで14時30分に嘉門次小屋を出発。右岸を河童橋に向かう。途中での撮影は川面に映る新緑の影が主体だ。雪解けの早い流れにも新緑や樹木の幹が良く映り込む。漫然と歩いていると見過ごすが、先生と一緒だとポイントは外さないので有難い。最後は白樺荘前で僅か数輪が咲くコナシの撮影。今回の副題「コナシを撮る」へのささやかな抵抗だ。17時、この日の撮影を終了して五千尺ロッジへ戻る。
 夕食は昨日同様18時30分。その後19時30分~21時10分まで持ち寄った紙焼きで講評会。遠方からの参加者は東京での講評会に出席しにくいので良い機会になる。明日の朝は快晴が予想されるとのことで4時出発を約して就寝。
6月3日(金) : 晴れ

 13時の集合時間前に五千尺ロッジのロビーに全員集合。自然塾からの参加は8名だったが、一般参加4人中3人は顔見知りで始めから和気あいあいの出合いとなった。先生の開講挨拶もそこそこに好天につられて13時半早速撮影に出る。バスターミナルからタクシー3台に分乗して行き先は太兵衛平下の焼岳を正面に見る地点。カラマツ、シラカバをはじめ萌黄色の濃淡に染まる新緑が目に眩しい。毎回参加のメンバーは構図も決まっていて手際よくシャッター音が響きだす。一しきり撮影した後はバス道路を大正池に向かう。ポイントポイントで先生の構えるアングルを参考に撮影しながら進む。
 大正池ホテルから湖畔に出ると、この季節にしてはかなりすっきりと穂高連峰が見えている。とは言え薄くフェーズが掛ってしまうのは仕方がない。作品になるかどうかはともかく、ここではシャッターを切らずにはいられない。続く遊歩道は昨秋からの掛け替え工事が完了して手摺り付きの立派は木道になっていた。ここを過ぎ、砂礫で埋まる湖畔に出ると、今年もヤマガラシの大株が一株、濃い黄色の花を一杯に付けて存在をアッピールしていた。超広角レンズで穂高をバックに一つの絵が作れる貴重なポイントだ。次は田代池、新緑と流れが美しいが回を重ねるごとに感動が薄くなる。何か目新しいポイントな無いかと探すが発見はい。既に16時を過ぎ、青空にも薄くベールが掛ってきた。遊歩道を田代橋へ向かい、ウェストン碑を通り過ぎて帰りを急ぐ。17時ごろ三々五々ロッジへ戻った。
 18時30分、夕食。支配人が変わったとかで、バイキングの様式が少し変わっていたが、内容は豊富で美味しいことには変わりない。十分に堪能した後19時30分~21時までミーティング。初日から充実した一日だった。