裏磐梯 記録メニューに戻る 記録メニューに戻る 6月24日:曇り後晴れ
  湖面に映える磐梯山を期待して3時起床、3時45分出発で桧原湖西側の細野キャンプ場へ向かう。まだ薄暗い中に朝霧が立ちこめ、ぼんやりと墨絵のように浮かぶ浮島がこの場の雰囲気に調和してとてもいい朝だった。  が、日の出の時刻を過ぎ、空が白んできても一向に霧が晴れてこない。磐梯山は言うに及ばず対岸すらも乳白色の中に隠れたままで期待が段々と落胆に変わっていく。風もそよとも無く、時折聞こえる鳥の囀りと我々の交わす会話だけがより静寂を強調しているようだった。それでも何とか撮影するのが写真好き、水面に映る浮島や木立は波がないのが勿怪の幸いとばかり望遠や広角を駆使してシャッターを切り、湖畔に咲くアヤメ(花菖蒲)?に腰を屈めてレンズを向けるなど、飽きもせずに撮り続ける。6時過ぎ、それでも晴れない霧についに諦めてホテルに戻り、7時15分、朝食を早めてもらって空腹を満たして朝の撮影を終了。
 午前の撮影は9時出発で中津川渓谷へ向かう。有料道路裏磐梯レークラインに入り、まだ一人の客もいない中津川レストハウスの駐車場に車を止め、ハウスの横から渓谷に下っていく。ハウスの小母さんが我々のいでたちに心配して、危険だから渓谷の奥へは行かないようにと声を掛けてくれたが、下で写真を撮るだけと断って谷に下る。ここの特徴は岩肌の面白さだろう。長年の流れによって削られ、彫られた岩の表情をどう捉えるかが作品づくりの鍵になりそうだ。遅れて到着した宮嶋氏も合流して思い思いに撮影するがなかなか難しい。約1時間半でここを引き上げレストハウスの周辺の花を撮影して終了。昼食は噴火博物館横の土産物屋で喜多方ラーメンを食べたがこれは失敗、あらためてまともな喜多方ラーメンを食べたくなってしまった。一旦ホテルに帰りしばし休憩。
 午後は中津川レストハウスで得た情報に従って、ワタスゲを求めてデコ平湿原に行くことにする。14時半出発。小野川湖畔に沿って車を走らせ、デコ平スキー場から更にゲレンデの中の未舗装路をグングン登っていく。どこまで行くのかと訝るほどに登ってようやく小さな開けた場所にたどり着く。そこは西大巓の南麓に当たり、1時間ほど登ると滝もあり、そもそも西大巓登山路の入口にもなっているようだ。10台ほど駐車できるスペースがあり、3台が既に駐車していた。湿原はここから徒歩30分足らずのところにある。思いがけなく広い湿原にワタスゲの大きな群落が満開の状態になっていた。今まさに見ごろといった感じで大きな綿毛がふんわりと風に揺れている様は見ごたえがあった。これだけの群落がしかも最高の状態で見られたことは幸運というべきだろう。全くの期待はずれだった雄国沼のニッコウキスゲに代わって見事なワタスゲがみられたことで、今回の撮影行も充足感を満たすことができた。夕刻までたっぷり撮影して18時過ぎにホテルへ帰着。19時15分、この日も豪華な夕食に満足して終了。

6月25日:雨
 朝からの雨に撮影は中止。午前中講評会を行い、11時過ぎ記念撮影をして解散。
山口 浩 岩橋崇至写真自然塾「裏磐梯」撮影会記録

開催日時:2004年6月23日(水)~25日(金)

参加者:石原、大越、奥井、津田、寺田幸、寺田キ、宮嶋、持田、山口、岩橋崇至先生、アシスタント1名

行程:猪苗代駅集合→雄国沼→裏磐梯高原ホテル(泊)
   ~桧原湖細野→ホテル→中津川渓谷→ホテル→デコ平湿原→裏磐梯高原ホテル(泊)
講評会→解散

6月23日:晴れ後曇り
  予定の13時少し前、翌日参加の宮嶋さんを除いて、車組と列車組が猪苗代駅で集合。駅から直行の方が効率の良い雄国沼へ最初に行くことにする。車3台にゆったりと分乗し、磐梯山の南麓から西側へ回り込んで分かりにくい細い路を探っていく。途中からはすれ違いもできない曲がりくねった山道になるが、幸い平日の午後のため車が来ないので助かる。猪苗代湖から標高差で700m、約1時間で雄国沼を見下ろす金沢峠に着いた。
 30台ほど止まれる駐車場も数台のみで、展望台の人影もまばらだった。それもそのはず、見下ろす雄国沼には評判のニッコウキスゲらしい黄色の色合いがどこにも見えないのだ。よくよく見ればちらほらとはあるようだが、写真集で見るような全面黄色に染まるような光景はどこにもなかった。ともあれ、沼に下りてみることにする。標高差100mほどの真っ直ぐに伸びた階段を下って湖畔に出ると、確かに一面ニッコウキスゲが繁茂していたが、そのほとんどに花が付いていないのだ。今年は天候のせいか花芽が育たなかったらしい。それでも時期としては丁度良かったのか、ところどころに咲いたばかりの綺麗なキスゲが存在をアッピールしていた。ということで写真はともかく雄国湿原の散策を楽しんだ後、少しばかり写材を求めて時間を費やすことにする。探せば何かはあるもので湿原の葦や、突き出た半島の樹影やらキスゲのアップなど各人それぞれにフィルム1本ぐらいは消化したようだった。
 展望台に戻ったのは16時過ぎ、登ってきたのとは別の、同じように曲がりくねった道を西に下っていく。雄国沼に車で入るにはこの西側からの2本しかないので、ハイシーズンにはそれぞれ上りと下りの一方通行になるとのことだった。一旦喜多方へ下り、Uターンするように桧原湖へ登って裏磐梯高原ホテルへ向かった。17時半ホテル到着。夕日も期待できなかったので、風呂に浸かり、18時半から豪華な夕食で腹を満たしてこの日を終了。なお、雄国沼へは桧原湖や猫魔八方台から徒歩1時間程度で行けるので、裏磐梯側からは歩いて行くのも良いだろう。