東北花めぐり

記録:森田 写真:森田、山口、岩橋(宏)

6月15日(日)晴れ

 前日(14日)に発生した岩手、宮城内陸地震の影響が心配されたが、東北新幹線のダイヤの乱れはなく、1日遅れで合流の山口さんを除く全員が盛岡駅正午に集合。車で参加してくれた松本、横坂さんと先生の車三台に分乗、三脚等の荷物送付先の十和田湖温泉に向かう。同温泉で撮影機材を整え15時に奥入瀬撮影に出発。渓流沿いの道を下流に向かい、奥入瀬川の始まり子ノ口から約8km下流の石ケ戸に15時30分到着。ここより上流に向かって撮影を開始した。
 視界全体が緑色に染まった森林の中を白く砕けた水流が勢いよく走り去ってゆく。カレンダーや絵葉書で見た世界が目の前に出現した。陽にあたった葉は黄緑に輝き、日影の部分は深い緑に覆われる。目には非常に感動的だが、撮影となると陰陽の差が大きくて苦しみそうだ。
大小の岩が渓流に点在する石ケ戸の瀬、皆それぞれ渓流をバックに岩に生える草、流れに突き出す枝葉や流れが砕ける岩などをモチーフに上流へ。渓谷の陽は落ちるのが早く約1.8km上流の渓流最大の激流である阿修羅の流れ付近で本日の撮影終了(16時20分)、皆さんまだまだ撮影したいようであったが光が入らずシャッタースピードも遅くなり、ブレが心配となり断念した。
17時過ぎ宿舎の十和田湖温泉に到着、急いで汗を流し18時30分夕食。(食事風景はいつもの通り)

記録メニューに戻る 6月19日(木) 曇りのち雨

 6時30分朝食。7時30分出発。宿から比立内に戻りここから森吉山に向かって山道を約10km進むと阿仁ゴンドラ駅に着く。特別に15分ほど早めに運転を開始してもらい8時15分出発。眼下はブナ、ナラやホウが埋め尽くしている、山上駅近くになるとそれらの木もなくなり森林限界が近い。山上駅に8時45分到着、駅周辺はナナカマドが沢山あるがしばらく進むと樹木はなくなる。登山道はなだらかな坂道で北アルプスと比較すると高原を歩いているようだ。こんな気楽さからか3~4人のグループ(女性が8割ぐらい)が次から次ぎえと後を絶たない。残念なのはゴンドラが経営不振のため近々運転を中止するとの話であるが何とかならないものか。
 花の森吉山といわれる通り、登山道の両側にマイヅルソウ、シラネアオイ、ショウジョウバカマ、オオバスミレ、イワイチョウ、ヒナザクラ、ミツバオウレン、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、イワカガミ、ツツジ、ミズバショウ、ザゼンソウ、山桜、チングルマ、等私の限界をはるかに超えた種類の草花が咲いていた。ただ最盛期を越えて真正面からまともに顔を見せたくないよといったものなどが多く、この時季一番元気だったのはチングルマであった。
 撮影しながら頂上へ向かったが天気も崩れ気味で風が強く、か弱い草花は前後左右に大きくかぶりを振り撮影には苦労する。唐妻、渋谷さんは帰りの電車の都合から途中で帰途につく。山口、森田を除く先生等8人は山頂を越え北東斜面を下り山人平まで足を伸ばし、花の撮影に没頭した。 正午ごろから雨となり急いで下山13時前にゴンドラ駅に戻り、ここで昼食。
 一路角館駅に向かい15時無事到着。駅前で解散となった
(岩橋先生、横坂さん、松本さん、岩橋(宏)さん、超長距離の運転ありがとうございました) 
開催日時:2008年6月15日(日)~19(日)

冬の蔵王に続く東北シリーズ第2弾、今回は渓流美の奥入瀬、森林の白神山地、高山植物の宝庫森吉山をめぐる撮影会となった

参加者:石原、大越、梶原、唐妻、渋谷、西田、松本、森田、山口、横坂 講師:岩橋先生、スタッフ:岩橋(宏)

行 程:JR盛岡駅集合~十和田湖~奥入瀬渓谷~国民宿舎十和田湖温泉(泊)
    ~奥入瀬渓谷~ロマントピアそうま(泊:弘前市)
    ~白神山地自然遺産センター~ミニ白神~くろくまの滝
    ~ブナ巨木ふれあいの径~ロマントピアそうま(泊)
    ~岳岱自然観察教育林~安の滝~打当温泉(泊:またぎの里)
    ~阿仁ゴンドラ~森吉山~JR角館駅(解散)

6月16日 (月) 曇り時々晴れ

 前日夜半から降った雨も明け方には止み撮影日和となった。山上の撮影会と違って、朝夕の時間帯に追われることが無いので余裕があり楽だ。7時朝食、準備を整え8時10分宿を出発。本日も奥入瀬渓谷の撮影だ。
 奥入瀬川の入り口である子ノ口から約1.5km下流の銚子大滝から下流に向かって撮影を開始した。
渓流最大の銚子大滝は高さ7~8m、幅約20mの圧倒される迫力の立派な滝で、このため溯上しようとする魚がここで止められてしまい十和田湖には人工的に放流された魚以外は棲んでいないとのことである。こんな立派な滝も見方によると砂防ダムのようだとの声も聞かれ、評価も分かれているようだ。昨日同様、緑の中の渓流を遊歩道沿いに下流に進む、両岸にはブナ、ミズナラ、カツラ、それらに纏わりつく山漆、足元にはシダが群生しており、ミニ樹海を歩いているようだ。途中瀑布街道といわれる滝の集合地帯では大小の滝が両岸に点在しているが、いざ撮影となると枯れ木が全面に大きくせり出す等、アングルを見つけるのに苦労する。
 11時30分玉簾の滝付近でいったん撮影を止め、前日の石ケ戸より下流の三乱れの流れへ向かう。ここは岩の上に小木やコケが見られ、いかにも奥入瀬!の光景が出現している。心残りではあるが12時15分撮影を終了し、途中昼食を摂りながら本日の宿泊地である弘前市のロマントピアそうまへ16時に到着。山口さんも路線バスを利用し無事到着。温泉で汗を流し、18時夕食。
6月17日(火)曇りのち晴れ

 朝食7時20分。(山小屋の習慣から皆さん6時半ごろには食堂の近くになんとなく集まっている)8時15分出発。9時に環境省白神山地世界遺産センターに立ち寄り、担当官より撮影地に関する情報を収集(中央官庁の係官に比べると、対応が丁寧で威張っていない)。鯵ヶ沢町の黒森に位置するミニ白神の入口に9時40分到着。ここは遊歩道がしっかり整備されており足の不自由な人でも大きな支障なく散策出来るよう工夫されている。 このエリアは江戸時代から田圃の水を確保する為、伐採が禁止されており、明治以降も土地は国、樹木は地元民所有の「官地民木」の形態が今日まで続き、保護されてきたとの事。エリア内は人の手が加えられておらず、樹齢200年を超えるブナも見られ、またブナだけでなくホウ、トチ、ミズナラ、等も多く混在している。撮影は、逆光に映えるホウの葉や、異様な形で力強く根を張るブナの根元、つるアジサイの花、足元で静かにひっそりと咲くフタリシズカなどをそれぞれ思い思いのアングルで撮影。熱中のあまりいつの間にか12時になっていた。これで撮影終了、次の撮影地くろくまの滝へ向かう。
 途中、津軽藩発祥の地、種里城跡入り口の食堂で昼食を摂る。手打ちそばなど頂きしばし休息を楽しむ。この食堂の片隅で4~5人なにやら商談を行っていた、店の人の話によると津軽藩主の子孫との事、後ろ姿を覗き見しながら店を後にした。ここから赤石川沿いの悪路を12~13km南下し日本の滝100選の一つ、くろくまの滝入り口に到着。車を降り徒歩約15分で滝の展望台へ14時到着。展望台といっても斜面から転落しないよう簡単な柵があるだけで3人が立つと満杯。滝は落差約80mの雄大な素晴らしい滝で、交代で撮影のため皆急いでシャッターを切った。約30分周辺の森等も撮影し15時に次の撮影地マザーツリー(ブナ巨木ふれあいの道)へ向かう。
 未舗装の悪路、赤石渓流線を渓流沿いにくねくねと南下すること30分でマザーツリーに到着、周辺の散策路を含めて15時30分~17時30分の2時間をここで費やす。巨大なブナを下から寝そべってアングルを決めるなど工夫しながら撮影し、本日の作業終了。引き続き悪路を約1時間走り18時25分、今日の出発地ロマントピアそうまへ到着。
 19時30分楽しい夕食となる、この日は岩橋先生の誕生日と聞き、皆さんアルコールも大いに進み盛り上がった一夜となった。
6月18日(水)晴れ

 宿泊のロマントピアそうまは、リゾートホテルのような造りに成っており、広大な敷地にテニスコート、ゴーカート場、天文台など備えてあり、入り口近くの小高い丘にはヤマボウシの花が咲き乱れ、これを前景に直線で約12km先の岩木山を撮ると絵になる。これを狙い朝5時から朝食前の自由撮影会。
 朝食7時20分、8時15分出発。宿舎から主要地方道28号線を西へ約17~18km走り、美山湖の中ごろから西目屋二ツ井線に入り一路南下。14~15kmで青森、秋田県境である釣瓶落峠へ到着。9時15分からここで一休み。桧原沢渓谷と白石沢に囲まれ、60度以上あると思われる斜面が一気に沢へ向かって切り立っており、下を見ると谷へ吸い込まれるような景観である。
 県境を越え秋田側へ約6km進み黒石林道へ右折進入すること約6km、駒ケ岳のふもとにある岳岱自然観察教育林に9時50分到着。秋田県藤原町内にあり白神のシンボルとして「森の巨人たち百選」に選ばれた場所で、推定樹齢400年、樹高26m、幹周り4.85mの堂々としたブナがドーンと言う感じで立っている。奥に入るとシダやコケが纏わりついている大きな岩石が点在し、森林の中の日本庭園のような趣のある場所や、比較的若いブナが林立し、変化に富んだ森を撮影し12時10終了。
 またぎの里へ向かうため、悪路を南下すること約30km奥州街道に合流、奥羽本線二ツ井駅付近の総合観光センターで遅い昼食(13時~13時45分)。
これより阿仁街道を更に南下すること約50km、比立内で、阿仁またぎ方面へ左折し約7kmで打当温泉、更に立入渓谷方面の林道を約4km進み安の滝入り口に16時到着。なだらかな渓流沿いの山道を徒歩約45分進むと安の滝を見上げる展望台に到。滝は渓谷の深部にあり落差90m、飛瀑で険しい断崖を流れ落ちる美しい2段構造となっており、日本の滝100選の第2位との事である。 ここではさまざまなアングルで撮影を始めたが、上段の滝には日が差し込んで下段の滝との露光差が大きすぎて苦戦する。ここより更に10分程狭い山道を登ると滝つぼを俯瞰できる場所に到達する。全体に陽が陰るまで滝つぼ等撮影しながら時間をつぶす。17時20分頃ようやく滝全体が日陰なったのを待って撮影開始。更に下の展望台に降り再度撮影。17時30分撮影終了、滝入り口へ18時5分下山。
 今宵の宿打当温泉またぎの里へ18時30分到着、19時夕食。