夏の白馬お花畑を行く 記録メニューに戻る 記録メニューに戻る (7月29日:木曜日:曇り)
 4時過ぎ、日の出を撮影する者と更に睡眠を貪る者とに別れる。ガスが流れ、どうなるか不安もあったが、雷鳥坂での日の出を待った組は予想以上の成果をあったとのこと。朝食にも遅れる始末であったが、やはり写真は努力を惜しんではいけないと言うことか。5時45分朝食。ここまでで自然塾撮影会は終了。天気予報は悪化の方向ということで、再び白馬での撮影に入る先生は十分に雨対策をした上で7時過ぎに戻っていったが、生徒から開放されたせいか、えらくハイペースで登って行ったのが印象的だった。生徒組は全員乗鞍岳経由で栂池へ下山することとなり、7時45分出発。途中、大池を挟んで山荘の赤い屋根が印象的なところで記念撮影をして、あとはひたすら栂池に向かって下山。10時20分、栂池自然園着。ここでもう1泊する長野さんと別れ、ロープウェイで栂池高原に下った。村営岳の湯の送迎バスに迎えに来てもらって温泉で汗を流し、ゆっくり手打ち蕎麦を食べて全てを終了した。
(7月28日:水曜日:晴れ)
  4時起床。定番の丸山での撮影を済ませ、朝食を取った後宮嶋、森田、島田3名はこの日で下山。残るメンバーは白馬大池を目指して8時前山頂に向けて出発。テント場上でハクサンフウロの群落など適宜撮影しながら9時半過ぎに山頂に着くと、谷筋からガスが昇り始めてなかなかの景観を醸し出していた。岩壁に咲く花も光を浴びて輝き、鹿島槍の遠望とともに撮影対象には事欠かない状況だった。切れ落ちた東の岩壁に身を乗り出したり、傍で見ているのも怖いような場所に三脚を立てたりと撮影魂に満ち満ちた充実した時間が取れたのは幸いだった。1時間ほど存分に撮影し先へ進む。馬の背の途中、小蓮華山の手前など花があれば立ち止まり、良い素材があれば撮影して昼前に小蓮華山に到着。ここで昼食休憩となった。弁当はまたまた同じもの。もうたくさんだと持参の行動食で済ます人もいたが、山では贅沢も言っていられないと平然と平らげる人など人模様も面白い。ここからは左右非対象の白馬岳の姿や山上に輝く白馬大池が見られるところだが、生憎ガスが上がってきて良く見えない。弁当を取りながらシャッターチャンスを待つが満足なものは撮れなかった。振り返ってみると、何回かこのルートを通っているがいつもこのような状況にある。地形的なものがあるのかもしれない。
 約30分の休憩の後大池に向かって出発。ちょっと行った所に小規模ながらも花の種類の多いお花畑があった。ここで30~40分撮影。ここから先は一本道なので好き好きに撮りながら降りるこことし、稜線漫歩を楽しむ者、目を皿にしてひたすら花を求める者、2人、3人とグループを別けながら三々五々大池に向かった。結果先着組と最終組には2時間以上の開きができてしまった。17時半夕食。久しぶりに名物の海老フライカレーに堪能した後、提供された別棟に集まって最終日の懇親に花を咲かせた。
(7月27日:火曜日:晴れ午後一時雨)
 3時半起床。4時に出発して山頂で朝陽を撮影したが、連日どうもすっきりした朝にならない。それでも鑓や杓子、東側の谷の赤く染まった雪渓、岩場に咲く花々の情景など撮影素材には事欠かない。およそ1時間存分に撮影し、記念写真を撮った後、5時30分、今日の目的地雪倉岳方面を目指して出発した。三国境で10分休憩後6時53分に鉢の鞍部へ到着。ここで撮影を兼ねて大休止。ここまでは見るべき花もほとんど無かったがここからが今日のハイライト、ミヤママツムシソウやコゴメグサなどに始まり、各種の花々が目に飛び込んでくる。路を北に取り、鉢ヶ岳の東斜面に入るとハクサンイチゲとシナノキンバイの大群落が展開していた。高度が比較的低いにもかかわらずこの辺りは丁度見頃を迎えていて幸いにもパノラマ撮影には絶好の条件だった。
 8時半過ぎ、鉢ヶ岳の北へ出る所でようやく朝の弁当休憩。残念ながら弁当は前日の昼とほとんど同じ、中には全く同じ人もいて不満だったが、起床後5時間経っての食事だけに腹を満たすのが先決だった。食後は戻りながら撮影する人、更に花を期待して雪倉岳避難小屋辺りまで行く人に分かれて行動。避難小屋までは緩やかな草原のお花畑が広がっている。大きな群落というよりいろいろな花々が点在しているところで、アップで数多くの花を撮るのにいい場所だ。タカネナデシコ、ハクサンボウフウ、タテヤマウツボグサ等など花好きには限が無いが、10時ごろここを切り上げて帰路に付く。
 マイペースでどんどん行く者、ゆっくり談笑しながら数人で行く者、更に花を求めて撮影に余念が無い者、と三々五々白馬を目指して登って行く。先着組は鉢ノ鞍部、三国境などで小休止を取りながら12時40分に白馬山頂に到着。その後30分ぐらいで全員が戻ってきた。この頃から雲行きが怪しくなり慌てて白馬館展望レストランに逃げ込んだが数人は雷を伴う雨に濡れてしまったようだった。30~40分、展望レストランでビールやコーヒーで充実した花撮影の疲れを癒しているうちに雨も上がり、14時過ぎ村営宿舎に無事帰着した。夕刻は相も変わらず丸山行、早朝からの行動でこの日は夜の懇談もなく就寝。
(7月26日:月曜日:晴れ時々曇り午後一時雨)
  4時起床。4時半ほぼ全員が丸山へ朝の撮影に出る。東の空に薄雲が出てあまり良い状態ではなかったが6時過ぎまで撮影。> 朝食は6時半。午前の撮影は清水岳方面に行くこととし、8時に出発。テント場の上から稜線を越え、小さな雪渓を渡って旭岳の南斜面を巻いて行く。ガレ場が続き花はオンタデなどがささやかにあるだけ。裏旭岳から西へ下って行くとようやくハイマツも現れ、小旭岳の鞍部辺りからは小さいながらもお花畑が出現する。ハクサンイチゲ、シナノキンバイが中心で、良く見るとピンク色の可憐なハクサンコザクラも咲いていたが残念ながらルートから離れていて長玉でも撮影はできなかった。それぞれにアングルを求めて撮影しながら子旭岳の南斜面まで足を伸ばす。山口一人はロケハンのつもりで清水平から清水岳までピシトンしてみた。広々とした草原状でお花畑の様相を呈していたが、この日は既に花の盛りを過ぎ、しかも全体に花自体が貧弱な感じで撮影の対象にはなりえなかった。時期を選べばなかなかのポイントだろう。コマクサなどもちらほら散在していた。
  10時20分、小旭岳南斜面で思い思いに撮影しているメンバーに合流。丁度撮影しながら戻ろうとしているところであった。この頃から雲行きが怪しくなり小旭の鞍部まで戻った時についに小雨がぱらついてきた。カッパを着て、あとはひたすら戻るだけだ。12時過ぎ宿舎に到着。雨と汗でこの日もすっかり濡れてしまった。 昼食は宿舎で用意してくれた弁当を売店の食堂で食べる。ウルップソウを模ったごはんなど手は込んでいたが残念ながら硬いし味も今一だった。午後は雨のため休息。 17時半の夕食後、雨も上がったので定番の丸山で撮影。雲の流れが速く、それなりの場面も一瞬あったがチャンスを捉えた人がいたかどうか、講評会が楽しみ。
(7月25日:日曜日:曇りのち雨)
  時半起床。5時に朝食を取り、早々に6時15分には出発。それというのも前線のせめぎあいで不安定な天候が今ひとつすっきりしないためだった。20分ほど登った雪渓の下端で軽アイゼンを装着。雪渓は天然の冷蔵庫、渡ってくる風は心地良さを通り越してじっとしていると寒いようにすら感じる。雪渓の上には既に人の列が長々と続き、その上端はガスに隠れて墨絵の世界に溶け込んでいくようだった。ゆっくりゆっくりペースを守り、休憩も体を冷やさないように短く、しかし頻繁に取りながら登っていく。左の杓子岳側からは時折ガレの落ちる音が聞こえてくるし、ともかく葱平まではあまりのんびりしないほうがいい。8時前、葱平に到着。ここではじめて20分ほどゆっくり休憩を取る。
 葱平のすぐ上からはガスの中、下山の人々も多くなり岩場の細い路にグループ同士が重なって右往左往する時もしばしばだ。今年は雪が少ないようで小雪渓が見えないままに高度を上げていく。9時前の休憩後とうとう雨が降り出してしまった。激しい雨ではなかったが、やがて雷も鳴り始め徐々に近づいてくる。幸い谷筋なので多少の心配をしながらも登り続けともかく、避難小屋まで到着。ところがグリーンパトロールのメンバーが頑張っていて小屋を使わせないとのこと。何のための避難小屋かと耳を疑ったが、結果的にはとても入れる人数ではないので同じことかもしれない。夕方の激しい雷雨の時には使わせたと聞いたので、いよいよとなれば空けるのであろう。ともかく避難小屋をやり過ごし2回ほど立ったままの小休止をとりながら11時5分に村営頂上宿舎に到着、既に上がっていた島田さんが笑顔で迎えてくれた。雨に打たれながら登山道の周囲を眺めた範囲では花の量がいつもに比べて格段に少ない感じであった。例年に比べてどの地域も2週間ぐらい咲きだしが早いのだが、今年の白馬は花そのものが少ないようだ。
 濡れた衣類を着替え、小屋で昼食を取っているうちにガスが切れ、青空さえも覗いてきたが、夕刻の撮影を間近にした16時ごろから再び雨。今度は午前中よりも激しい雷雨で、近場で鋭い閃光とともにがんがん落雷の大音響が響いていた。夜になっても一向に止まず、5時過ぎには上がってくるはずの宮嶋さんが、まともにぶつかってしまっていつまでたっても現れない。7時半ごろようやく到着。避難小屋の手前の岩小屋で1時間、避難小屋で更に待っていたとのこと。その間に杓子岳の稜線を這うように幾つも落雷を見たと話していた。
この日も撮影なしで1日を終了した。
(7月24日:土曜日:晴れ)
  別行動の4名を除く10名とスタッフの大関君が13時40分ごろ白馬駅で合流し、13時45分発のバスで猿倉に向かう。30分ほどで着いた猿倉荘前は下山してくる人たちで結構混雑していたが、この時間から登る人は白馬尻泊まりなので、ハイシーズンの土曜日とはいえ比較的少なかった。14時28分猿倉を出発。緩やかな林道の登りだが今年の夏の異常な暑さにたちまち汗がしたたり落ちる。途中10分間の休憩を取り、林道から山路に変わると間もなく馬尻に到着。
たった1時間の歩行だったが全身汗みどろ。宿泊の受付を済まし、部屋が決まるとすぐに着替えて体調を整える。この日はここ泊まり、時間はたっぷりあるので大半のメンバーが後々のために濡れた衣類を簡単に洗って思い思いに干していた。大雪渓を渡って吹き降ろしてくる風はとても気持ち良く、衣類も体もすっかり乾いていくようだった。16時過ぎ先生も到着してこの日予定のメンバーが全員集合。17時に夕食。20時就寝でこの日を終了。
岩橋崇至写真自然塾「夏の白馬お花畑を行く」撮影会記録

開催日時:2004年7月24日(土)~29日(木)(金)

参加者 :石原、井出、大越、大谷、奥井、亀山圭、川鍋、島田、高橋、中川、長野、宮嶋、森田
     山口(岩橋崇至先生、大関、岩橋)

行程  :白馬尻小屋集合(泊)
     ~白馬大雪渓~葱平~村営白馬岳頂上宿舎(泊)
     ~丸山~宿舎~小旭岳往復~宿舎~丸山~宿舎(泊)
     ~白馬岳~三国境~鉢ノ鞍部~鉢ヶ岳東麓~雪倉岳避難小屋~鉢ノ鞍部
     ~三国境~白馬岳~宿舎~丸山~宿舎(泊)
     ~丸山~宿舎~白馬岳~三国境~小蓮華山~白馬大池山荘(泊)
     ~乗鞍岳~天狗原~栂池自然園


山口 浩