涸沢の紅葉 記録メニューに戻る 記録メニューに戻る 10月7日(木)晴れ
 5時10分起床。5時25分、涸沢池の撮影に向かう。既に4時半から陣取っているという2人が頑張っていたので、その場所を避けてスタンバイ。池の水は昨年より多かったが、氷の量が少なくやや単調な感じであった。(涸沢ヒュッテの社長の談では今年の初氷だということだった。)天気は上々で期待通り涸沢岳や奥穂高は赤く焼けたが、上部の紅葉が既に終わってしまっていたので絵としては物足りない。それでも思い思いに撮影を堪能して6時半に早朝撮影を終了。
6時40分朝食。8時前から午前の撮影に出発。ヒュッテの下部、テント場の下から昨日撮った辺りを中心にナナカマドの紅葉を撮り捲る。涸沢岳や穂高岳、更には屏風の頭を背景に幸い雲の変化もあって充実した撮影の時間を取ることができた。鮮烈な真紅の紅葉に比べると物足りないが、オレンジ掛かったものでも透過光でうまく撮れればそれなりに見映えはするものだ。11時まで楽しく撮影。
11時20分一旦ヒュッテへ戻り、早めの昼食を取って午後は屏風の頭に向かうことになった。12時15分カールの陽が落ちないうちにと急いでパノラマコースに歩を進める。途中鎖やらロープを伝っての悪場もあるが特に問題もなく通過。この辺りから見る屏風ノ頭の山肌がダケカンバに彩られて綺麗だったが、光線の具合が悪く待ってもなかなか良い状況にならない。それ以外あまり見るべきものもなく、新村橋へのコルから一登りした涸沢を俯瞰する岩場に陣取って撮影することになった。ここは涸沢から穂高を一気に望める好展望地、秋の陽光を一杯に受けて佇んでいるだけでも気分がいい。青空に浮かぶ雲と西に傾きかけた太陽によって涸沢や北穂東稜の紅葉が微妙に変化する様をひたすらカメラに収める。陽が傾き、谷筋が暗転したところで撮影終了。16時にヒュッテに戻った。

10月8日(木)曇り後雨
 前夜の天気予報によると台風22号が接近し本州を縦断する確率が高いとのこと。前日までに十分撮ったという充実感もあって、前日上がってきたばかりの宮嶋、松井の両名には申し訳なかったが、早々に下山するほうが得策だろうということになった。
10日から同じ涸沢で講師を務める岩橋先生と折角の休暇を残して下山するのは忍びないとする松井君を残して8時45分下山開始。11時横尾を通過し12時徳沢で昼食、14時に上高地のバスターミナルに到着。案の定、徳沢の手前から雨が降り始めてしまった。

10月5日(火)曇り後雨
 交通手段がまちまちであったにもかかわらず偶然にも徳沢前泊組の先生・大越・梶原・山口の4人が新島々駅で合流。先生の車に乗せてもらって上高地まで楽をすることができた。
天気予報通り、上高地に着くと同時にそれまでぱらついていた雨が間断なく降り始めてしまった。12時40分、各自カッパを着たり傘をさしたりしながらバスターミナルを出発。
丁度昼時だったので小梨平の村営食堂で昼食。ここは先生お勧めの隠れた食堂、いつ行っても混んでいることがない。ハイシーズンを外れたこの時期はたった4人の貸切り状態。13時25分、改めて出発。雨の中ではただひたすら歩くだけ。途中明神で一服したが、14時55分には徳沢ロッジに到着した。コースタイムより大分早いペースであった。
夕食は17時半。その間、何もすることがなく、濡れた衣類などを乾燥させたり、風呂に入ったりして時間つぶしに終始。食後は先生の部屋でしばし懇談。明日からの本番に備えて20時に就寝。

10月6日(水)晴れ
 6時起床。6時45分朝食。幸い予報よりも早く天候が回復。青空も広がってきた。
8時、身支度を整えて出発。写真塾はこの日の午後、涸沢ヒュッテ集合から始まるのだが、この日泊まった4人以外に今日集まるのは既に涸沢にいる奥井さんと今日登ってくる西沢さんだけ。ということでこの出発からが実質写真塾の開講となった。
横尾で一休みの後、屏風岩に差し掛かるとダケカンバの黄葉が路の左にちらほらと見えるようになる。屏風岩を背景にしたり、差し込む陽光を透過光に鮮やかな色合いを求めたり、適当に撮影しながらのんびりと歩を進める。
11時11分、本谷橋。もう一段上がった岩場で12時を少し回ったので昼食休憩。この辺りから涸沢沿いに紅葉が展開し始める。ダケカンバは見事に黄葉しているが、ナナカマドは赤というよりオレンジ色と言った感じで鮮やかさにはやや欠ける。それでも心配していた台風の影響は軽微だったようで、それほど葉が痛んでなかったのは幸いだった。
13時半ごろ、ヒュッテの吹流しが見えてくる涸沢小屋への分岐の下部で奥井さんと合流。この辺りが紅葉の最盛期。腰を据えて撮影に掛かる。追いついてくるであろうと予想していた西沢さんの姿を見ていなかったので、山口がヒュッテまで確認に行ってみると徳沢を我々よりわずかに早く通過したようで、既にヒュッテに待機していた。
15時15分、日が落ちた涸沢の撮影を終え、改めてヒュッテに全員集合となった。18時20分の夕食を挟んで各自持参の写真の講評やら懇談で時を過ごす。僅か6人と少ない上に酒の飲めない2人がいたためいつになく静かな夜だった。
開催日時:2004年10月5日(水)~9日(土)

 雨の合間を縫って今年も紅葉を求めて涸沢の撮影会を実施。気まぐれな天候に合わせてスケジュールを組むのは至難の技だが、今年の紅葉はヒュッテの上部は終わってしまったものの下部は丁度ころあい。昨年同様赤みが薄く華やかさには欠けたが、オレンジ色を基調にした柔らかい紅葉もまた味がある。多くの台風の襲来の割にはまずまずの紅葉だった。

参加者 :大越、奥井、梶原、宮嶋、松井、山口、西沢(ゲスト)、橋崇至先生

行程: 徳沢ロッジ(泊)
   ~横尾~本谷橋~涸沢ヒュッテ(泊)
   ~ヒュッテ下部撮影~ヒュッテ~屏風ノ頭手前往復~涸沢ヒュッテ(泊)
   ~台風22号接近のため先生と松井君を残して8日に下山
山口 浩